【話題・次世代モビリティ】「歩行も一つのモビリティ」ホンダ発の第1号スタートアップ

脱エンジンを掲げる本田技研工業(以下、ホンダ)が新事業創出プログラムの第1号として設立したスタートアップ企業Ashirase(あしらせ、東京・西東京)は、視覚障がい者向けの靴装着型ナビゲーションの2022年度中の製品化を目指して本格稼働している。ホンダで自動運転システムなどの研究開発に携わった千野歩氏が、目が不自由だった高齢の親族の事故をきっかけに、視覚障がい者が安全に自立歩行することができる社会を実現したいという強い思いから起業したもので、このほどホンダと投資会社のリアルテックファンドから5000万円の資金調達を受けた。さらにAshiraseは視覚障がい者はもとより、誰もが好きなところへ自分の足で行くことのできるモビリティとしての“歩行”の可能性を広げることをミッションとしており、その挑戦が注目される。

「歩行も一つのモビリティ」ホンダ発の第1号スタートアップ、視覚障がい者向けの靴装着型 …(株式会社 博展)