【提言・次世代モビリティ】交通危機の救世主になる「グリスロ」とは何か?

島根県大田市、世界遺産の石見銀山観光で小型カートがのんびり走る。広島県福山市の沿岸部、道幅が狭く急な坂道を小型カートのタクシーが走る。茨城県境町では運用費用を町費で全面的に負担し、町民が無料で利用できるフランス製の自動運転バスの定期運行が始まっている。そして、秋田県上小阿仁村では、道の駅を拠点とした自動運転の小型カートが住民を乗せて雪道を走る……。こうした公共的な役目で使われるさまざまな新しい移動手段を「グリーンスローモビリティ」と呼ぶ。エコカー、サポカー、またはEVといった、環境や安全に関係するクルマの総称はいろいろあるが、全国的にみるとグリーンスローモビリティはまだ一般的な認知度は高くない印象がある。

交通危機の救世主になる「グリスロ」とは何か?(東洋経済オンライン)