【話題・提言】「電気自動車は本当に環境にやさしいのか」との懐疑論があったが.

電気自動車(EV)は、走行中、二酸化炭素や窒素酸化物などを一切排出しないため、一般的なガソリン車と比べて環境負荷が低いとされている。しかし、これまでには、電気自動車の製造工程やエネルギー源となる電気の発生プロセスで排出される二酸化炭素量をふまえ、「電気自動車は本当に環境にやさしいのか」との懐疑的な議論もたびたび起こっている。蘭ラドバウド大学らの研究チームは、2020年3月23日、学術雑誌「ネイチャー・サステナビリティ」において「世界の95%で、電気自動車は、ガソリン車よりも環境負荷が低い」との研究論文を発表した。研究チームでは、欧州、米国、中国など、世界59の国と地域で、様々な車種を対象に、自動車の製造から使用、解体までのライフサイクル全体で環境負荷を定量的に評価する「ライフサイクルアセスメント」を実施し、電気自動車とガソリン車の温室効果ガスの排出量を比較した。その結果、世界全体の道路交通の95%を網羅する53カ国で電気自動車のほうがガソリン車よりも温室効果ガスの排出量が少ないことがわかった。

「電気自動車は本当に環境にやさしいのか」との懐疑論があったが……(Newsweekjapan)

 

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