【カルチャー】100年前に電気自動車を開発 「メルセデス・ベンツ」代替駆動技術の歴史と進化を振り返る

メルセデス・ベンツは1886年に世界初のガソリン自動車の大発明を成し遂げた後、激動の20世紀に突入すると、効率的な自動車への追求は一気に勢いを増すことになる。当時はガソリンスタンドなどの給油施設はなく、燃料消費の大きなエンジンは給油回数が増えるため、遠出には不便だった。当時から低燃費エンジンの開発・改良が自動車の効率化のスタートとなり、メルセデス・ベンツは代替駆動技術の分野でもイチ早く開発を開始することになる。1901年3月、当時のダイムラー社(カンシュタット)は吸気バルブを制御した効率的なエンジンを搭載した名車「メルセデス35PS」を発表。今日でも現代の自動車の先駆けとされる、メルセデスと名付けられた第1号車だ。翌1902年には、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた、いわゆるハイブリッド・システムを搭載したモデル「シンプレックス28HP」を生産。1906年にはハイブリッド・システムを量産化し、すでにガソリンエンジンは電気ホイールハブモーターを稼働する為のジェネレーターを搭載していた。さらに1908年には電気自動車を生産し、本国ドイツではベルリンの消防署が最も早く導入。他にもローカル・エミッションフリーのバスやトラックがメルセデス・エレクトリークのブランドで展開された。

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