【提言】電気自動車には冷静な評価が必要だ

自動車産業は100年に一度の変革期にある。そのキーワードはネット接続(Connected)、自動運転(Autonomous)、カーシェアリング(Shared)、電動化(Electric)の頭文字を取りCASEと呼ばれ、迅速な対応が求められている。ただ一方で、マスコミ報道などにあおられた過剰反応もよくない。何が正しいのかを冷静に考える必要がある。電気自動車(EV)を例に考えてみよう。トヨタ自動車を含めて日本勢はEV化で世界に遅れているとたたかれてきた。報道の過熱ぶりからは、10年後に販売される自動車の多くがEVになるのではと感じるほどだ。しかしデータを冷静に見ると、2030年に売られる自動車の9割近くはエンジンを搭載しているだろう。エンジンに電池・モーターが加わった多様なハイブリッド車は増えるが、純粋なEVは急速には増えない。

電気自動車には冷静な評価が必要だ(週刊東洋経済プラス)

 

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