【提言】「クリーン・エネルギー・シフト」は2010年代でどこまで進んだか

ほとんどの重要な指標によれば、クリーンエネルギーにとってこの10年は輝かしいものだった。大規模な風力や太陽光の発電所のコストはそれぞれ70%、90%近く低下した。一方、世界中の再生可能エネルギーによる発電所は10年前よりも4倍も多く電力を生み出している。同様に、電気自動車は2010年代の始めにはほとんど活況を呈することはなかった。しかし2019年、走行距離が伸び、価格が低下し、各社が多様なモデルを導入する中で、自動車メーカーは年間180万台を売り上げる勢いだ。だが、再生可能エネルギーや電気自動車の急速な成長は、膨大な世界のエネルギー・システムや温室効果ガス排出の削減には大きな変化をもたらしていない。次のグラフが明らかにしているように、より一層クリーンなテクノロジーは高まるエネルギー需要にはほぼ対応してきたが、既存の化石燃料に依存したインフラに深く食い込んではいないのだ。

「クリーン・エネルギー・シフト」は2010年代でどこまで進んだか(MITテクノロジーレビュー)

 

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