【地方自治・自動運転】桑名市、自動運転の研究会発足へ

今夏、自治体では県内で初めて、公道で自動運転バスの実証実験を行った桑名市が、公共交通への導入を視野に、関係機関が集まる研究会を二十五日に発足させる。市は、貴重な移動手段となっているバス路線の維持に、少子高齢化による運転手のなり手不足が影響するのを懸念。日進月歩の自動運転技術に期待を寄せる。「今後、運転免許を返納する高齢者が増え公共交通への期待が高まる一方、運転手不足も懸念される。従来のシステムに代わる交通網を検討したい」。昨年十二月の市議会で、市側は自動運転への関心を初めて公にした。急ピッチの準備の末、六月下旬、交通量の多い国道1号を含む約二キロで三日間、実験が行われた。緊急時に備えて運転手が乗り、状況に応じて操作を引き継ぐ方式。自動車教習所に似たテストコースを持つ国内屈指の公的研究拠点・群馬大次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS、前橋市)が実験用車両を三十便走らせ、希望する市民ら計二百八十八人を無事故で運んだ。

桑名市、自動運転の研究会発足へ(中日新聞)