【提言】EVは環境問題の救世主ではない 抱えるさまざまな問題点

国際エネルギー機関によれば、世界の道路を走る電気自動車(EV)の数は300万台を超え、2030年までには1億2500万台に達すると予測されている。多くの国が、将来的にはガソリン、ディーゼル車をなくし、市場を電気自動車に移行させようとしているが、「クリーン」という名の裏に隠れた、さまざまな問題が指摘されている。EVに搭載されるバッテリーには、さまざまな鉱物が使われている。コバルトもその一つだが、アムネスティ・インターナショナルによれば、コンゴ民主共和国(DRC)でのコバルト採掘が人権問題を引き起こしているという。世界のコバルトの半分以上はDRC南部で採掘されており、その20%は小規模鉱山からのものだ。ここでは児童労働が行われており、7歳の子供も確認されている。年端もいかない子供の稼ぎは1日1ドル(約108円)しかないうえに、鉱夫はコバルトの埃にさらされることから、慢性的な肺疾患に苦しんでいると同団体は報告している。

EVは環境問題の救世主ではない 抱えるさまざまな問題点(NewSphere)

 

Tagged on: