ドイツVolkswagen社は2017年6月28日、路車間・車車間通信を実現するpWLAN（Public Wireless LAN：公衆無線LAN）技術を、2019年から販売する車両に標準装備すると発表した。各種交通インフラや走行中の他車と接続することで、その地域の交通情報や事故情報などを共有できる。これにより、交通事故の削減や事故による被害の軽減を目指す。同社は、国際市場で標準化されたIEEE 802.11p（pWLAN）規格をベースに、自動車用アプリケーションの仕様に合わせて開発した通信機能を採用する予定。通信範囲は半径約500mで、従来より通信速度が速く、数ms以内で交通状況や警告、センサーデータなどを共有できる。検知できる範囲が数百メートルに広がり、事実上、曲がり角の先も検知することが可能になる。
Volkswagen社、2019年から路車間・車車間通信を標準装備（日経テクノロジー）