現在、電気自動車が売れているのは理念と好みによるところが大きい。しかしもう間もなく、電気駆動と自動制御が収益を上げながら共生するといった経済(原理)に基づいて勢いを増すだろう。米ゼネラル・モーターズ(GM)でリサーチを担当した人物はこうみる。「これから起こりそうなことは、電気自動車の生産がより容易になることだと私は考える」。こう語るのはローレンス・バーンズ氏だ。最近までコロンビア大でサステイナブル・モビリティー(持続可能な形での移動手段)に関する研究を指揮していたほか、ミシガン大学教授(専門はエンジニアリング実務)も務めた。バーンズ氏は1998年から2009年まで、GM副社長として研究開発部門を統括した。現在は米グーグルや米保険大手オールステートといった企業に自動車など移動手段の変容についてアドバイスしている。