車に積んだ電池から取り出した電気でモーターを動かし走る車。走行中は二酸化炭素(CO2)を一切出さず、ハイブリッド車(HV)やクリーンディーゼル車など他のエコカーに比べて環境負荷低減への効果は大きい。代表的な車種では1回の充電で走行できる距離が200キロメートル程度と短い。充電インフラの拡充と電池性能の向上が普及のカギとなっている。EV分野では日産自動車の「リーフ」や三菱自動車の「アイ・ミーブ」など日本メーカーが先行してきた。独フォルクスワーゲン(VW)など欧州メーカーはクリーンディーゼル車やエンジンの小型化などをエコカー戦略の主軸に置いてきた。最近は米カリフォルニア州の「ZEV」や欧州の「ユーロ6」など厳しい環境規制に対応するため電動化にも取り組み始めている。