山本電機製作所（静岡県沼津市）は、自社開発の充電器装置や電源管理システムなどを搭載した１人乗り電気自動車（ＥＶ）を２０１４年にも発売する。主力事業の変圧器開発のノウハウを投入。このほど開発を終えた。今後１年間で完成度を高めて量産に移行する。受注生産で月間１０台の販売を目指す。開発した「スワローＥＶ」は家庭用電源から充電可能で、１回の充電で最大８０キロメートル走行できる。価格は７０万―９０万円程度を想定している。試作車は中国製のベース車両を改造。独自のインパネを搭載して操作性を向上し、デザインも親しみやすいものにした。ミニカー登録が可能で維持費を抑えられるのも特徴だ。
「いいものができたので量産」－山本電機製作所、１人乗りＥＶ開発（日刊工業新聞）