【市場・スマートグリッド】スマートグリッドの認知度はそれほど上がっていない

J.D.パワー アジア・パシフィックは、2012年 エネルギー消費に対する意識調査の結果を発表した。本調査は一般消費者におけるスマートグリッドやスマートメーターに対する認知率や、エネルギー消費に対する意識を測るものである。2012年8月下旬にインターネット調査を実施し、総計2,082人から回答を得た。本調査では昨年に引き続き、スマートグリッドやスマートメーターへの認知度を測定している。その結果、スマートグリッドを知っている人の割合は全体の12%で、昨年と変化はなかった。但し、スマートグリッドを「まったく知らない」と回答した人の割合は昨年に比べて5ポイント低下した。また、スマートグリッドによって起こりうることに対する気持ちについても聴取している。その結果、「個人情報や家庭内情報など余計な情報まで電力会社に知られてしまう」や、「ネットワーク経由でハッキングなどの被害を受けやすい」と思う人の割合が昨年から僅かであるが上昇した。昨年の東日本大震災発生以降、よくきかれるようになったスマートグリッドという言葉だが、消費者の認知度はそれほど上がっておらず、その機能や効果についての知識はまだ十分ではなさそうである。

J.D.パワー、エネルギー消費に対する意識調査の結果を発表(プレスリリース)