【新技術・電池】帝人テクノプロダクツ、アラミドナノファイバーを開発

帝人グループでアラミド繊維事業を展開する帝人テクノプロダクツは、安定した性能と品質を持ち、量産性に優れたアラミドナノファイバーの開発に成功した。アラミドナノファイバーの開発は世界で実験的に進められているが、同社独自のポリマー技術や加工技術を駆使することで量産可能なアラミドナノファイバーを開発したことにより、世界初の事業化に向けて大きく前進したことになる。今後、シート(不織布)の形状で市場開拓を進め、2014年の商業生産開始を目指す。開発したアラミドナノファイバーは、帝人テクノプロダクツが生産・販売している耐熱性に優れたメタ系アラミド繊維「コーネックス」をベースにした直径数百nm(ナノメートル)の均一な極細繊維で、均一な孔径分布を持つシートの形状で用途展開を図る。このアラミドナノファイバーシートは、300度の高温下でも形状を維持する世界トップレベルの耐熱性と寸法安定性を誇るとともに、優れた耐酸化性を有しており、これらの特性を生かして、発火リスクの低減が求められているリチウムイオン2次電池(LIB)のセパレータ向けを中心に用途開発を進めていく。

帝人テクノプロダクツ、量産性に優れたアラミドナノファイバーを開発(プレスリリース)

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