【提言・自動運転】自動運転技術開発に潜む「最適化のわな」、強い日本メーカーこそ危うい

工作機械産業の盛衰史から得られる重要な示唆の1つは、産業の黎明(れいめい)期における分業形態が予想もしなかった結果をもたらしたということだろう。本コラムでこれまで述べてきたように、CNC(コンピューター数値制御)装置は工作機械の補完財であり、この補完財の開発を巡って日米間で開発の主体が異なっていた。これは補完財の開発において必ず直面する課題である。同様の課題に直面しているのが、激変期を迎えている自動車産業だ。自動運転装置は自動車本体の補完財であるから、誰が開発の主導権を握るのかという問題が出てくる。そこで今回は、工作機械産業の歴史から得られる知見に照らして、自動車産業の主戦場の1つである自動運転開発競争の潮流を先読みしてみたい。

自動運転技術開発に潜む「最適化のわな」、強い日本メーカーこそ危うい(日経XTECH)

 

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