高齢者の人身事故を自動運転で減らせるか?

池袋の暴走事故を契機に、高齢運転手の誤操作による重大事故が社会問題になっている。実際、高齢者ほど重大事故の比率が高く(図1)、その主な原因は誤操作だ(図2)。これらの不本意な事故を減らすことが、高齢化がさらに進む社会で重要であることは間違いない。とはいえ、高齢の運転者が増加しているにもかかわらず、重大事故の件数が横ばいであることはあまり知られていない。人口当たりの高齢運転者の事故率が年々大きく減少しているからだ(図3)。車で大量の買い物をして大型冷蔵庫に保存する現代の生活スタイルや、財政上の制約などで高齢者用の福祉タクシーが充実しにくい現状も考えれば、高齢者という理由だけで車の運転を止めさせるのは不合理だ。

高齢者の人身事故を自動運転で減らせるか?(論座)

 

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