【提言・未来・自動運転】自動運転は都市をどのように変えるのか?

アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、ブロード・エーカー・シティという都市計画を発表している。普通の都市は機能が集中し、高層ビルが林立するが、自動車の社会を前提にすれば、広域に機能を分散させた低密度の都市になり、自然の風景に融合するという。実現したプロジェクトではないが、アメリカらしい自動車のユートピアである。一方で、ル・コルビュジエは中層の集合住宅が密集するパリの街を否定し、都心に超高層ビルを建てることで、足下に緑の空間を確保できる「輝く都市」を提唱した。なるほど、ヨーロッパの建築家からは、ライトのような発想は出てこない。また遅れてクルマ社会に向かっていった日本では、1960年代に黒川紀章※2が、人々の移動が激しくなる時代が訪れ、カプセルが合体したり、離れたりするように、将来の建築は取り外しが可能になると予言した。これはアメリカに出現したハウストレーラーなどの自動車で移動できる住宅から着想をえている。

自動運転は都市をどのように変えるのか?(Wireless Wire News)

 

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