【提言】自動車の新時代 生き残りへ未来の戦略を

自動車業界が歴史的ともいえる変革期を迎えている。世界的な環境規制の強化を受けて、電気自動車(EV)の開発など電動化が進む一方、IT業界など異業種が続々と参入し、自動運転技術の開発競争も過熱してきた。さらにはライドシェア(相乗り)の普及で、将来の車の保有台数減少も指摘されている。そんな危機感の表れだろう。官民による「自動車新時代戦略会議」が発足した。世耕弘成経済産業相の主催で、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダの社長や部品メーカーの代表、企業経営や電池技術の専門家など15人で構成している。自動車産業はわが国の基幹産業だ。100年に一度といわれる変革期を乗り切るため、攻めの姿勢で競争力を高めて世界の技術革新をリードすることが欠かせない。官民とも既存の枠を超え、柔軟かつ大胆な発想で産業の未来図づくりを進めたい。

自動車の新時代 生き残りへ未来の戦略を(西日本新聞)

 

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