今こそ「自動車ジャーナリスト」の出番じゃないか!②

ダイソンとヤマダ電機

 その3 内外電機業界のEV参入 果たして10年前に、どのジャーナリストがイギリスの電気機器メーカーであるダイソンや、日本の家電販売大手のヤマダ電機が電気自動車を製造・販売するなど予測できただろうか。

ダイソンといえばサイクロン掃除機があまりにも有名だが、古くからデジタルモーターを開発してきたし、全固体電池に多額の投資もしている。つまりEV分野に参入することに今や何も不思議はないということだ。日経ビジネスがダイソンのEV参入に関して詳細にリポートしている。その中で「クルマは人命を奪ってきた 我々のEVが常識を“破壊”する」という一部リポートの表題は刺激的だし挑戦的だ。いったいどんなEVを作ろうとしているのか興味は尽きない。

ダイソンは昨年10月にCEOが創業者のジェームズ・ダイソンからジム・ローウェンに変わったばかりだ。ジェームズ・ダイソンはリポートの中で「既存の自動車業界への不満が原動力だ」と語っている。CEOが変わってもこの理念が変わることはないだろう。そこに経済メディアならずとも興味を抱くのは当然ではないだろうか。

一方ヤマダ電機の山田昇会長は、これからのキーワードは「ネットとEV」(日本経済新聞)と語る。同社はかねてよりエスバイエルと提携し、「創エネ、省エネ、蓄エネ」住宅を手掛けてきた。この中にEVが含まれるのは必然で、その一環から三菱自動車のアイミーブを店頭販売したのはすでに2010年のことになる。

2017年、EVベンチャーのFOMM(フォム)と資本業務提携し、100万円以下(FOMMは将来的には50万円以下!で新興国用組み立て式EVも計画)のEVを開発・販売する予定だ。そのFOMMは船井電機とも資本業務提携契約を締結している。現時点では電気自動車事業において事業領域の拡張と業績向上を図る、としか公表していないが、ダイソン同様これから何が起きるのか興味は尽きない。

無題

FOMMは水に沈まないEVとして注目された。マーケットは東南アジア向けで2014年にスタートしている。サイズ的には超小型EVであるが4人乗りを実現させているところが他の1~2人乗り超小型モビリティと大きく異なるところだ。このクルマの国内販売が期待されることは言うまでもない。それをヤマダ電機や船井電機とともに具現化させ、さらに低価格も実現するとなると大きなウェーブを巻き起こすことは容易に想像できる。

話しの中身が企業間のことになるとどうしても経済畑での話題になりがちだ。しかし、この話しは自動車畑なればこその切り口が求められている。理由は次世代のインフラや人の意識改革をも含めた自動車のことだからだ。

続く

※写真はFOMM1.0 PhaseⅣ。201611月に発表された。サイズは全長×全幅×全高2585×1295×1560(mm)。乗車定員:4名。駆動:前輪駆動。最大出力:10kW。最大重量:445kg(走行用バッテリー除く)。となっている。


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